ネクタイの起源については、色々な諸説がありますが、
有名な説としては、ルイ13世のお話が有名ですね。
17世紀当時、多くのクロアチアの兵士が、ルイ13世を守るためにフランスを訪れました。
この時、クロアチア兵は、妻や恋人から贈られたスカーフを首に巻いていました。
それは、「無事に帰ってきてほしい」という願いを込めたスカーフでした。
それを見たルイ14世が興味を示し、
スカーフをしたクロアチア兵を指差して、側近に「あれは何だ?」と尋ねたところ
側近はこれを勘違いして、「クロアチア兵(クラバット)です。」と答えたそうです。
それから、そのスカーフのことを、クラバット(cravat)と呼ぶようになったという逸話です。
今でも、フランス語では、ネクタイのことを “cravate” と呼びます。
一方、イギリスでは、ネッククロースと呼ばれるひも状のネクタイ(蝶ネクタイ)があり、19世紀初めに、当時の社交界の伊達男ジョージ=ブライアン=ブランメルによって広められました。
そして、日本で始めてネクタイを広めたのが、幕末にアメリカから帰国したジョン万次郎でした。
1851年9月に、長崎奉行所で入国の取り調べを受けた時、所持品に、ピストル、羅針盤などと一緒に『白鹿襟飾』と記録されたものがあり、これが日本にはじめて持ち込まれたネクタイだと思われます。
起源については、色々な諸説があるので、あくまでこれも一説です。